初めてでも大丈夫!お花屋さんに聞いた鉢植えのお花や観葉植物の育て方、手入れの仕方
大切な方にいただいたお花や、お店で悩んで選びぬいたお花・観葉植物は、絶対に枯らしたくないですよね。いただいたとき、購入したときに咲いているお花も良いモノですが、自分でしっかり育てて咲かせたお花や日々大きくなっていく観葉植物の様子はまた格別です。
きっと、毎日の生活に潤いと喜びを与えてくれることでしょう。
※以下は、多くの植物に当てはまる一般的な内容ですが、品種によっては例外もあります。
花や観葉植物を育てるときは、できるだけその種類にもっとも適した方法を調べるようにしましょう。
置き場所
日がまったく当たらない場所や、エアコン・扇風機等の冷暖房の風が当たる場所は避けてください。日当たりの良い場所や半日くらい日の当たる場所に置くと良いでしょう。
大きな木のそばの木漏れ日が当たる場所もオススメです。
ただし、光合成が活発ではない午後の時間帯に当たる西日は、かえって植物の負担になり、植物を乾燥させてしまう恐れもあるので避けたほうが無難です。
また、観葉植物の中には日光や寒さが苦手なものも多いので、夏の直射日光や冬の屋外は避けるようにしましょう。
一方、室内に置いている花などは、2,3日に1回、屋外でたっぷりと直接太陽の光を浴びさせてあげるとよいでしょう。
水やり
基本的には土の表面が乾いたらお水をあげてください。
とくに観葉植物は多湿を好む場合が多いので、水も多めに、かつ霧吹きで葉や茎にも水をかけてやるとよいでしょう。
この霧吹きには、葉についたホコリを洗い流す効果もあります。
また、季節によっても気をつけるポイントが異なります。
・夏:
土の表面が乾いているかどうかが水やりのタイミングを知るポイントです。
気温が高いと土も早く乾きます。表面が乾いているのを見つけたら、お水をあげましょう。
・冬:
土の表面が乾いていたとしても、土の中にはまだ十分に水が含まれている場合があります。
冬は気温が低いので、土が乾くのにも時間がかかるのです。
日当たりにもよりますが、表面が乾いてから2,3日待つくらいで大丈夫です。
またすべての植物に当てはまるわけではありませんが、水やりを控えめにすることで耐寒性が増す場合もあります。
植え替え
鉢の底から根が出てきたら植え替えの合図です。
根が出てくるということは、鉢の中の空気や栄養(水)が足りていなかったり、根が増えすぎて鉢の中に収まらなくなっていたりするということです。
一回り大きな鉢で、新しい土と新しい肥料を使って植え替えてあげましょう。
ただし、観葉植物の場合、鉢の大きさに比例してどんどん大きくなるので、成長させたくないときは同じ鉢を使い、土や肥料だけを取り替えるようにしましょう。
また、根が出てこなくても土の中の栄養は確実に減っていくので、1~3年に1度は新しい土で植え替えてやる必要があります。
芽吹く前の力を溜め込んでいるタイミング春先や、落葉しているタイミング(観葉植物の場合)がちょうど良いでしょう。
逆に、花が咲いている時期は植物が花を咲かせることに集中していて抵抗力があまり強くないので避けましょう。
寒い時期も同様です。
いただいた胡蝶蘭の育て方・手入れの仕方
プレゼントの定番といえば、鉢植えの胡蝶蘭です。
見た目が豪華なうえ、長持ちし、匂いや花粉も少ないので、とくに開店祝いや開業祝いなどビジネスシーンでは欠かせないギフトとなっています。
とはいえ、胡蝶蘭を育てた経験のある方はそれほど多くないでしょう。
大切なお客様や取引先にもらった胡蝶蘭を大切に育てるための方法をご紹介します。
置き場所
胡蝶蘭は元々森林に自生する植物です。
直射日光には強くないので、レースのカーテンや遮光ネットなどを使って日差しを弱めてやりましょう。
また寒さにも弱いので、冬は暖房の効いた室内に置いてやりましょう。
春から夏(5~9月)にかけては、屋外でも大丈夫です。
15℃以上の気温と風通しをキープしてやるのがコツです。
水やり
初心者がやりがちな失敗が水のやりすぎによる根腐れです。
胡蝶蘭は根腐れしやすい品種です。
土の表面やミズゴケ、根元が乾燥していることを確認してから水をやるようにしましょう。
とくに気温の低い冬場は、土も乾燥しづらいうえ、胡蝶蘭も多くの水を必要としないので頻繁な水やりは必要ありません。
逆に夏場は乾燥しやすいので、ときどき葉にも水分を与えてやるとよいでしょう。
春から夏(5~9月)は生育期に当たり、根もよく水を吸います。
また、ギフトの胡蝶蘭にはラッピングが施されていることが多くありますが育てる際には外してください。
ラッピング材によって鉢の中がムレてしまうと、水をやりすぎたときと同じように根腐れを起こしやすくなってしまいます。
植え替え
胡蝶蘭は最低でも2年に1回は植え替えるようにしましょう。
とくに4月頃がおすすめの時期です。
このとき、古くなって黒ずんだミズゴケは取り除くようにしましょう。
また寄せ植えされた胡蝶蘭は、花が終わった後、できるだけ1株ごとに分けて管理してあげましょう。
このとき、茎を下から2~3節目あたりで切り落としてやると、そのすぐ下から花茎が伸び、もう一度花を楽しむことができます。
ただし、何度も花を咲かせることは胡蝶蘭にとっても負担になるので、元気が無いようなら根元から切ってやりましょう。
根元から切っても、力が残っていれば株は死にません。
秋には芽が出始め、春にはきれいなお花を咲かせてくれるでしょう。